7月15日(木)アークヒルズクラブにてESUJ Luncheon(卓話昼食会)を開催しました。EUSJとしては久しぶりのLuncheon Lectureとなったのですが、今回はジョン万次郎の研究家である北代淳二氏(元TBS)をゲストスピーカーにお迎えし、40名が参加しました。
北代氏が英訳(共訳)された”Drifting Toward the Southeast”。これはジョン万次郎のアメリカ見聞録です。幕末の土佐に生まれ、漁出中に漂流し日本人として初めてアメリカに渡りさまざまなことを学んだ後日本に帰国、鎖国時代から近代日本の幕開けに多大なる功績を残した万次郎。そもそも鎖国中の出入国は本来であれば罰せられる時代であったわけですが、目下NHK大河ドラマ『竜馬伝』にも登場中の土佐藩主 山内容堂公は万次郎の貴重な体験を記録するよう指示、絵師の河田小龍と作成したのが『漂巽紀畧』(ひょうそんきやく)です。北代氏はこれを英訳され世界にもジョン万次郎を紹介されています。因みにこの本に納められている数々の挿絵や’John Mung’の自筆サインなどは非常に興味深いものでした!
今回のお話のキーワードは「エ・プルリブス・ウヌマ」E Pluribus Unum 。これはアメリカ合衆国の国章に刻まれている言葉です。 Out of many, one 多くから作られた一つ、デモクラシーの元となる言葉であり、異文化の多元的な融合と調和を象徴する言葉です。この言葉を最初に日本に紹介したのが万次郎といわれています。10年間の海外生活で身につけた「グローバル・マインド」。グローバル時代である現代への万次郎からのメッセージと北代氏は結ばれました。
素晴らしい眺望も楽しみながらいただいたアークヒルズクラブのランチもとても美味しかったです♪
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