今日から8月、本当に時間のたつのは早いです。
話は少々遡りますが、今日は英国のESUで開催されたInternational Public Speaking Comtestについてご紹介したいと思います。
この大会は16歳~20歳を対象にしたスピーチの世界大会で、英国のESUが毎年開催しています。
計5日間のプログラム期間中にはスピーチ大会(予選・本選)以外にも数々のワークショップや演劇鑑賞などのソーシャルアクティビティも含まれ、世界各国から集まる同世代の人たちとさまざまな経験を通じて交友を深めることを目的とした総合的なプログラムです。
スピーチ大会では準備した原稿を発表するのではなく質疑応答も行われることや、様々なワークショップなどで積極的に貢献することも期待されるので、出場には各国内のスピーチ大会で優秀な実績があることなどが求められます。
今年、ESUJではの増尾さんを派遣することを決定しました。
増尾さんはかつて高円宮杯全日本中学校英語弁論大会で活躍され、現在はこの大会の運営(JNSA基金)にも尽力されています。
5月23日~27日までの今年の大会には世界50カ国82人の各国代表が参加しました。
2011年5月23日~27日までの計5日間英国、ロンドンで行われた、English Speaking Union(以下、ESU)主催、HSBC協賛のInternational Public Speaking Competition 2011(以下、IPSC)の参加報告をさせて頂きます。
まずは、日本から本大会への参加のために尽力して下さり、またご多忙の中スピーチの指導にご協力頂いた日本英語交流連盟の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。皆様にはスピーチの指導だけでなく、これから国際社会を生きる上で不可欠なものの考えや、新たな視点をご教授いただきました。
5日間のプログラム期間中には、コンペティション以外にもワークショップや市内観光等を行い、時間の短さを感じさせることのないほど、中身の濃い充実した時を過ごすことができました。
コンペティションの結果についてですが、Heatラウンドで敗退となってしまいました。しかしながら自らの伝えたい思いを心の底から発信でき、また同時に各国のライバルのメッセージの力強さを感じ、世界の壁の高さを痛感いたしました。また、ESU Japanの方々からご教授頂いた“3つのKey Words”を念頭におくことの意義を体感することがありました。といいますのも、What is the secret of Japan’s calmness even after being affected by the disaster?という質問を受けた際、「日本人の国民性」、「自然災害に対する備え」そして「グローバルコミュニティからのempathy」という3つの鍵を軸に回答することができました。日頃のコミュニケーションの際にも自分の思いを簡潔に、だけれども確実に相手に伝えるための最良のメソッドを、本大会に参加することで身をもって体感致しました。
今回の経験は、私にとって一つのターニング・ポイントにもなったような気が致します。
それは相手に思いを伝達することの難しさとやりがいを感じただけではなく、世界50か国以上の強豪と日々の生活を共にしたことで、いかに自らの視野が狭く、国際的感覚を欠いていたかを気付かせてくれる経験となったからです。グローバルスタンダードの高さを知ることで、常に外を見て日々を送ることの重要性に気が付きました。これから学業を終え社会に出た後、今回の大会で出会った素晴らしい仲間と共に歩き、そして戦っていくためにも今一度しっかりと気持ちを入れ直し、自らを研磨していこうと強く感じました。
この貴重な体験を支えて下さった皆様に再度心より御礼申し上げます。またJNSA基金の更なる発展のためにも、来年度以降も本大会へのご支援、ご指導賜ることができましたら大変幸いに存じます。誠にありがとうございました。