立春を迎え暦の上では春になりました…が、まだまだ寒い日々、各地の大雪も心配です。
さて、話は少々遡りますが、ご存知の通り、ESUJでは毎秋大学対抗英語ディベート大会を主催しています。優勝者には賞品として英国訪問の機会が授与されます。2010年度の大会からは「ディベート経験の旅」ということで、本場英国でディベートの体験をしていただくようになりました。
その2010年度の大会優勝チーム、早稲田大学の本田寛和さんと新倉恒和さんが昨年11月に訪英し、この度そのレポートをいただきましたのでここでご紹介いたします。
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イギリス旅行記 新倉恒和 (早稲田大学政経学部3年)
11月10日から20日にかけて、イギリスに旅行に行かせてもらいました。イギリスならではのディベートの体験も含むとても濃い10日間となりました。全てをここに書き記す事は出来ませんが、いくつかのハイライトをご紹介したいと思います。
最初のハイライトは、12-13日にオックスフォード大学で開催されたOxford IVです。パーラメンタリーディベート発祥の地であり、依然として世界トップクラスのディベートを排出し続けるオックスフォード大学の大会はかなりハイレベルなものでした。予選1ラウンド目で最下位を取ってしまい、次は同じく最下位を取った弱い相手に当たると思いながら迎えた2ラウンド目でケンブリッジ、イェールに当たって絶望したのは今では良い思い出です。思わしい結果は残せませんでしたが(81/125位)最高峰のディベートを経験し、また一段と勉強になりました。
大会も無事終わり、ロンドンを観光する機会がありました。その際、ESU本部を訪問させて頂きました。ESUの本部Dartmouth Houseは、ロンドンの中心(Kensington付近)にあり、建てられた当時のインテリアをそのまま使っています。一番の衝撃は、ラジエーターが古くなり壊れてしまったが、改築すると建物に傷がつくので法律で禁止されているという事でした。イギリス人の伝統を大事にする姿勢がうかがえました。因みに今は代わりに電気ヒーターを利用しているとのこと。
最後のハイライトは、自分の母校です。イギリスで小学校1年から中学校1年を過ごした私にとっては、第二の故郷にも帰るという懐かしさを噛み締める旅でもありました。サッカーで有名なマンチェスターの近くに住んでいた私は、9年ぶりに自分の母校を尋ねることが出来ました。校舎を見て、自分の教室を見て歩き、グランドを見て、とても感慨深かったです。学校のMonitor(学級委員の様なシステム)一覧に自分の同期や友人が載っているのを見て、時の流れを実感しました。
校舎を歩いていてかつて教わった先生と顔をあわせると、皆自分の事を覚えていてくれたのがこの度で一番嬉しかった事かもしれません。9年も経てば顔も身長も変わり、別人の様になるものですが、多くの先生方は9年経った今でも覚えていてくださったのは、感動しました。
ESU本部を案内して下さったESUのJason Vitさん。航空券の手配を始め、様々な配慮をして下さったESUJの皆さん。おかげ様で本当に有意義な旅となりました。ありがとうございました。