3連休でいらした方も多いかと思います。
東京は猛暑続きで、夏本番となってきました。今日も大変暑いですが、熱中症にはご注意ください。
さて、先週の活動ご紹介のつづきです。
7月11日(水)にはRoudoku Clubを開催しました。
いつもガイド役を務めてくださっているSusan Millingtonさんが夏季休暇中ということもあり、今回はゲストスピーカーにオランダ人の文筆家 ハンス・ブリンクマンさんをお迎えしてのSummer Specialとなりました。ブリンクマンさんには2009年11月のEnglish Clubで、外国人銀行家として四半世紀、日本の復興と発展を見つめていらしたご経験をお話いただきましたが、今回はまた別の顔をご披露いただきました。
その模様を、当日もご熱心な質問などで盛り立ててくださいました会員の越智淳子さんにレポートしていただきました。
11日は、日本在住の詩人ハンス・ブリンクマンをお招きして、詩と短編の朗読を聴く会を行った。
ブリンクマンさんはオランダ人で1950年代に銀行の仕事で日本に赴任して以来24年日本に住まい、その後ロンドン、アムステルダム、ニューヨーク、シドニーなどグローバルなビジネスマンとして活躍した。退職後、2003年から再び日本に住んで、若い頃からの夢であった文学の道―詩や小説、ノンフィクションなどを執筆する毎日を過ごされている。
当日は、昨年出版された詩集The Undying Dayの中からAquarius, Animal Sorrow, Lazy Chairや亡き妻 豊子夫人の日ごろの言葉を詠ったFifth Generation or: Tokyo’s Justification for Idleness など、思索的な詩から諧謔味のある詩まで八編を朗読し、また短編集The Tomb in the Kyoto Hills からも一部朗読してくださった。The Undying Dayは和訳が並列掲載されていて、その訳者の溝口広美さんも同席くださった。
ブリンクマン氏の深く柔らかい声は、詩の意味や表現を一層高めるようで、原作者による朗読の良さを出席者全員が改めて感じたひとときだった。
また、例えば、Animal Sorrowの中のNo reason to rate our human grief/Superior to that of an animal’s heartには、仏教に通じる思想が見られ、その他随所に日本的感性も見られ、英語、オランダ、日本などさまざまな文化的要素が融合した作品が多いのも大変興味深かかった。
今回の経験は、声に出して作品を読むという意味をより深く感じさせてくれたようだ。
会の後には有志でブリンクマンさん、溝口さんを囲んでランチにも行きました。
お二人の温かいご協力に感謝申し上げます。
ハンス・ブリンクマンさんのサイト
8月のRoudoku Clubは夏休みです。9月からはまた日本の名作を英語翻訳で声に出して読む
いつものスタイルに戻ります。(の予定です。)
日程・作品など決まり次第ご案内します。