11月18日(月)marunouchi café SEEKにて、今年最後のEnglish Club を開催しました。今回は手話言語学研究者であり、明晴学園(ろう学校)の英語科教諭の岡典栄先生をスピーカーとしてお迎えしました。20年余り外務省で活躍後、大学時代の専攻であった言語学の世界に戻り、日本手話、アメリカ手話などの手話言語学、そしてろう教育の研究をなさっています。日本語、英語、そして日本語手話と英語手話の全てに精通なさっている、岡先生だからこそのお話を伺うことができました。
日本のろう教育現場は、口話主義教育ゆえ授業で手話は使わないのが主流です。しかし、明晴学園では英語を含め、全ての科目を手話で学びます。映像では、高学年の生徒が低学年の学生に、『桃太郎』のお話を楽しそうに手話で語っていたのが、とても印象的でした。
英語教育においては他の教科同様、日本語手話を使っての学びが有効であると仰っていました。ろう教育においても、英語は高校受験およびインターネットの情報など、実生活においてとても重要な科目です。授業の他にも、英語検定のリスニング問題例を映像で体験しました。
手話を言語と認めない風潮のある日本社会の教育現場の状況を、岡先生より実例を通して学ぶことができました。